山野草の里づくりの会

活動記録-2024.10.05 & 09-

黒米の稲刈り、稲架掛け、果樹園の溝さらいなどを行いました。

 

 

 

 

この溝、実は今まで土で埋もれてしまっていました。
どうにか水捌けを改良したいといろいろ掘っているうちにこの溝の存在に気づいたのです。
人間が作った水の通路というのは、どうも自然界には受け入れられないのでしょうか^^;
また放置しておくと同じく埋もれてしまうため、定期的に溝さらいを行なっています。

 

 

最後の写真は、イノシシの「ぬた場」。

 

イノシシには泥の上を転げ回って全身に泥を浴びる習性があり、
この泥浴びはダニなどの寄生虫を落としたり、体温を下げたりするための行動と考えられています。
そのイノシシの泥浴び場のことを「ぬた場」と呼びます。

 

 

昼間はなかなか見かけない野生の動物の存在も、こういった形跡からわかることができます。
ぬかるんだ場所はイノシシたちにとっては大切な場所でもあるのですね。

 

そしてこんな可愛らしいカタツムリが里山にいました!

 

この可愛らしいカタツムリの名前は「オオケマイマイ」

 

落葉広葉樹が生えている場所に多く住み、少し腐りかけの枯れ葉の下などにいたり、
渓流沿いの石などにもよくつくそうです。
毛のように見える部分は、正確には、殻の周辺にするどい角があって、この角に毛状の突起が並んでいるそうです。

 

そういえばここ数年、公園でカタツムリを見かけることが減りました。
梅雨時などは当たり前のようにいたカタツムリが好む場所は、落ち葉が積もっていたり湿り気があるところ。

 

近畿では半数が絶滅危機にあるというニュース記事もあります。

 

カタツムリ、どこへ? 近畿では半数が絶滅危機―市街地化や乾燥原因と識者

 

この「乾燥化」は近年、日本で湿原が減少していることにも大きく関係してきます。

 

最近の酷暑だけに関わらず、人間による開発が入ることで一気にその場所が乾燥していくという事象が
多くの湿原でも見られるとのこと。

 

ヒトの利便性だけではなく、周りの生きものの利便性も考えたまちづくりをしていきたいですね。